https://note.com/batonplus1/n/n639a2f24c82e

こんにちは。みぽりんです。
企業で会社員をしながら、副業で北海道に仲間と林業会社BATONPLUSを立ち上げ、主にPR担当をしています。

最高気温が20台後半になる日が多くなってきましたね。
関西はカラッと晴れた日が多く、梅雨前のこの季節がさわやかで、夏に向けたワクワクも伴って一番好きな季節です。

さて、本日はBATONPLUSの商品第一弾「CoZai」についてご紹介いたします。

今回お話を聞いたのは、渉外 兼 お笑い担当のマエケン。

浦幌ワークキャンプメンバーで飲み会をするときには、必ず乾杯前の気合いを入れるためにマエケン体操をしてくれます。笑

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なんとかして針葉樹に付加価値をつけなければならない

3年前ワークキャンプが始まりどんな事業ができそうか検討していた頃、浦幌町で林業を営む北村さんの「50年かけて育てた木が5,000円前後で取引されてしまう」という話に衝撃を受けました。
家具や建物に使われる広葉樹とちがって、針葉樹は紙やパルプ材としてしか使われていないため、”稼ぐ”ことができないのです。
この課題はなんとかしなければ、ひいては日本の木が海外市場に負けてしまい、地域財源にお金を落とすことができなくなる、という危機感をチームで共通して持っていました。

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はじめは、僕も含めみんな「いかに新材(無加工状態の木のこと)のまま活用できるか」を考えており、タイニーハウスや机などを検討しましたが、いまいち突破口が見えていませんでした。
話は変わりますが、僕はもともと木が好きで、木造の家やウッド調の家具に憧れを持っていました。
仲の良い会社の先輩の家にお邪魔したときにあった一枚板のテーブルがカッコよくて「もし家族を持ったら、リビングには一枚板のテーブルを置きたい」とも話していたんです。
そんなこともあって、とある日の会議中に発した「アンティークの古材っていいですよね」という僕の言葉が、後々のCoZaiの始まりでした。
新材である木をあえて傷つけ、古材風に見せることで付加価値をつけるというアイデアです。

あえて傷つけるって?素人ならではの新発想

その時のメンバーの反応は真っ二つに割れたのを覚えています。
東京の企業人メンバーは「めっちゃいいアイデア!アンティーク古材は高値で取引されているし、チャンスがあるかも!」という好感触な一方で、浦幌で長年林業を営む、いわゆる”木のプロフェッショナル”北村さんとマリさんは「新しい木を傷つけるなんて価値があるの?想像できない…」という反応。
いかに節(ふし)を残さず木目の綺麗な状態で出荷するか、が商売の常識だったので、それこそ奇想天外だったのだと思います。

早速市場調査、新材をあえて古材に見せるコンセプトの類似商品は見られず、さらに一般消費者へのニーズ調査でも「ぜひ欲しい!」という声が。
これは勝負する価値がある!ということで企画が決まりました。

さっそく商品開発、数々の困難と先行き不透明で不安

新材にエイジング加工を施すための開発をするのが僕のミッションでしたが、素人のため大変苦労しました。
たまたま会社の知り合いに木材を研究している大学教授の先生がいるということで紹介いただき、共同開発を打診しに行くことに。
まず人生において大学教授と話す経験がほぼ無かったので、どんな人なのか?協力してもらえるのか?これまでの自分の強みが通用しないのでは?とても不安だったのを覚えています。
浦幌というまちのこと、林業が抱える課題、BATONPLUSがやろうとしていることお伝えしたところ、ちょうど教授自身も木材利用の研究を地方創生に絡めた形で取り組まれていたので、ビジョンに共感していただき、協力を得ることができました。

「安心・安全であることが第一」としながら、「デザイン性」「生産の実現可能性」、そして「木そのものの持つ温もりを失わないこと」の条件を満たした開発はかなり難しく、正直何度も共同開発を断念せざるを得ないかもしれない、と思いました。
時には僕自身が大学のラボに籠り、原料の濃度や加熱時間などのテストをしたこともありました。

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試行錯誤の末、開発まで1年弱の期間がかかってしまいましたが、結果的に安全性はもちろん、木の香りや色の濃さ等のこだわってきた部分でも納得できるものが仕上がり、十分商品として勝負できるクオリティにできたと思っています。

教授には今でも気にかけていただき、金銭的な契約関係だけではない、根っこやビジョンに共感してもらう大切さを実感することができました。

ここでは語り切れない数々の珍エピソードもありましたが、
様々な人の繋がりで助けていただけたことによって完成させることができたので、ここで感謝を伝えたいと思います。
また同時に、これからもCoZaiとこの商品に込めた想いを通して、地域の新たなあり方や日本の抱える林業の課題を知っていただく機会となり、共感者・共鳴者を少しでも増やしていきたいです。

以上、今回はCoZai開発のストーリーをお届けしました。
最後にCoZaiの商品特徴を紹介します。

ビジネス向け古材風床材”CoZai”

北海道十勝産(純国産)のカラマツを使用し、 古材のような風合いに見える新材。床材として使用いただけます。
■価格 4800円/㎡
■特徴
 ・針葉樹の柔らかく傷つきやすい材質を逆手に取った、 木の温かみを活かしたヴィンテージ加工
・色味の風合いにこだわり、古材を再現しています
■利用例
・リノベーション物件の床材として
・古民家風カフェなどの床材として

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担当者より返信させていただきます。

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