BATON+メンバーに事業にかける想い、現状などのインタビューの第2弾は、マエケンこと汰木健吾(ユルキケンゴ)です。

汰木は、昨年大阪から浦幌町に移住し、BATON+はじめ、浦幌町で様々な取組みを行っています。

●BATON+にかける想い(どんな想いで活動している?)

【汰木】:町にいる子どもたちが関わりたい、就きたいと思える存在にしたい。

20歳前後の町出身者と話をしていて、「浦幌が好きだから、戻ってきたいけど就きたい仕事がない。。。」や、「浦幌町を盛り上げたいけどやり方がいまいちわからない。。。」などの声を聞きました。その時、BATON+が関わりたい・就きたいと思える存在に本当にならなきゃいけないと心の底から思いました。

それはガンガン稼げて、働いている人たちがギラギラしているからというわけではなく…私が初めて浦幌の大人たちと会ったときに感じたわくわく・キラキラを、次世代に感じ取ってもらえる存在にしていきたいです。

最近、Uターンしてきた町出身の子たちが「僕たちが浦幌に関わる大人のわくわくした姿を見て、関わりたい!と思ったように、自分たちが立ち向かっている姿を今の中学生がみて、浦幌の可能性を感じてほしい」と言っている姿を見た時に、BATON+も理想だけではなく、しっかり結果で示して未来にバトンをつないでいかなければならないと刺激を受けました。

●木や森の好きなところは?

【汰木】:心に落ち着きをくれるところが大好きです。

もともと都市部に住んでいた時から、木で囲まれたお洒落な部屋に住みたいなーっとずっと思っていました。

だからいま住んでいる住居の2階を、移住早々町民の皆さんと一緒に、木の部屋にリノベーションしました。
完成してみると、一本一本の材に癖や表情があって、落ち着きだけでなく面白さも感じられてお気に入りの場所になりました。

●浦幌での取組み、生活は? 東京・大阪での生活との違いは?

【汰木】:中堅の企業人や学生が会社や学校のルール・価値観から飛び出して、自身の人生観と向き合い学びあう機会・きっかけを浦幌で作りたいと思っています。

もともと人事で課題に感じていた「なんとなく就職する」や「なんとなく働き続ける」という価値観を打破するきっかけを浦幌町で作りたいと思い、移住してきました。

移住してきて感じていることは、浦幌での営みには企業や学校にいて学べることとは違った学びや気づきがゴロゴロ落ちているということです。

例えば、町づくりに関わる町民や企業人の「未来(次世代)につなぐ」と本気で体現している姿や考え方、一次産業従事者の方々の自然と向き合う中で培われた哲学や自律心、町の未来のために熱意をもって飛び込んできた若者が発する言葉など、飛び込んだことで見えてくるものがたくさんありました。

だからこそ、都市と地域の新たな架け橋となる学びの機会をここ浦幌町で一般社団法人十勝うらほろ樂舎のメンバーと力をあわせてつくっていきたいと思っています。

また東京・大阪と浦幌町での生活面の違いは…特にありません。
最初はかなり不便かもと不安に思っていたのですが、スーパーやコンビニ等必要最低限あれば意外と困らないということも新たな発見でした。
逆に、お裾分け文化・助け合い文化に驚きました。
食材(海・農産物)を近所の人と分け合ったり、雪かきはみんなで助け合うのが当たり前だったりと、東京・大阪では徐々に薄れてしまっている人と人が重なりあって生きているということを改めて実感しました。

●苦労したエピソード!

【汰木】:生活面では、町民のみなさんが本当に温かく向かえ入れてくださり、夫婦共々苦労していません。本当にありがとうございます!

一方で、先行き不透明の中で、自身で試行錯誤しながら進めていくということに現在進行形で苦労しています。

上でも記載した学びの機会をつくるのも、ワークキャンプ(BATON+が誕生するきっかけとなった町の取り組み)の事務局として運営する際も、何が正解かわからない中で判断・アクションしていく不安や苦労があります。

恥ずかしながら、自分が生きてきた中で重要な局面を、環境に判断させられていたり、目上の方が判断してくれていたんだな…と痛感しています。

なので、これからは自ら判断し、切り拓いていくことで自己成長につなげていきたいです。

●BATON+で今後どんなことにチャレンジしたい?

【汰木】:まだ形はありませんが、木育事業を行っていきたいと思っています。

具体的には、浦幌またはご自宅で自分の作ってみたい木工製品を、親子で製作する機会をお届けしたいです。

僕自身も浦幌に入った時、森へ行き、木を眺め、製材工場へ行き加工を見て、ラボで木製の棚を作成する機会をつくりました。

シンプルに面白い!っていうのが感想で、学生時代には感じなかったわくわくを感じました。

ただ、お店で並んでいる商品を選んで購入するというよりも、森や製材のプロから木の話を聞き、デザイナーと一緒にものづくりに挑戦し、想像したものが実際に形になって表現できた時、心から嬉しかったことを覚えています。
不恰好かもしれませんが今でもかなり愛着をもって使っています!

そんな機会を、自分で閉じるのではなく、より多くの方々に味わって、面白さを噛み締めて頂き、また親子の会話の種にもなればいいなと思っています。

いかがでしたでしょうか?
今後も他のメンバーにも聞いていきますので、お楽しみにしてください。

カテゴリー: 会社

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