浦幌の木をつかった木工製品を作るにあたり、
「CNCルータ」という工作用機械の導入を検討しています。
今回はこの最先端の機械について、紹介しちゃいます!
◆CNCルータとは
3Dプリンターやレーザーカッターはみなさんもご存知だと思いますが、
CNCルータは、コンピュータ上の設計データ通りに木材のカット・削りだしができる、いわばデジタルとノコギリを組み合わせた工作機械のことです。
PCでつくった設計データ(3D CAD)と連携することで、曲線のカットだけでなく奥行きの削りだしまで、手作業では難しかった複雑な形状の加工も可能になり、レベルの高い製品化が自動でできるようになります。
3D CADデータが作れれば、自分たちの手で様々な木工製品を作り出すことができるので、
デザインやサイズなども自分サイズに合った木工製品が作れる、という夢のような工作機械なのです!
◆どうやって作るの?
CNCルータをつかった、椅子の製作現場を見学に行ってきました!
1)3D CADデータを作成
作りたいデザインに合わせて、3D CADデータを作成する
2)CNCルータとコンピュータをつなげる
コンピュータのデザインデータと、CNCルータをつなげます
3)カットする木材をCNCルータにセット、ビス止め
木材をCNCルータに乗せ、ずれないようにセットする
4)CNCルータで3D CADデータどおりに木材をカット
5)カットされた木材を組立て
6)やすりで切断面を丁寧に磨いて完了
簡単な椅子製造の場合、1)のデータさえあれば20~30分で完成してしまうとのこと!
◆こんなことが可能に!
例えばモノづくりやデザインの経験がない人でも、
家の中で不便を感じていたり、
適切なサイズの収納家具が見つからなかった場合に、
自分でデザインした収納家具を作ることができるのです。
既製品ではなかったようなデザインでも、
自分で好きなようにデザインして作ることもできます。
もの作りの面白さを実感できるのは当然のことながら、
他にも生活を豊かにできるモノはないかと
日々周りを観察し考えるようになるので、
日々の生活に対して創造力がわいたり、豊かに楽しくすることを常に
意識するといった、思考面でも良い変化につながるのです。
自分の好きなデザインで、自分が作ったモノに囲まれて生活をする。
アートの視点では美しいデザインではないかもしれませんが、
創造的で自分なりの暮らしやすい生活を手に入れるって、
素敵でワクワクしませんか?
これからは、「モノを買う時代」から「モノをデザインして作る時代」になるかもしれませんね。